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コンテンツ担当者のゴールは「ヒットさせること」にあります。ですが、顧客層が男性、女性、一般層と多岐に渡る場合、行なう施策は顧客の属性に合わせたものになります。
桑園氏は『機動戦士ガンダムSEED』の宣伝担当として、従来ファンに加え、女性、若年層などに向けて作品認知を促す施策を行ないました。また『機動戦士ガンダムUC』ではプロデューサーとしてOVAの劇場上映と映像ソフト販促イベントを企画。その後、男性声優を主体とした『Kiramune』（キラミューン）を設立し、大型ライブ等を継続的に行なう人気レーベルに育てました。
志田氏は、『ガンダムビルド』シリーズなど「ガンプラ」に着目した作品を担当、「18mの実物大ガンダム立像プロジェクト」などの企画プロデューサーを務めます。「立像」を広める施策は、ガンダムを知らなかった一般層の認知にも繋がりました。また、舞台『機動戦士ガンダム00』では、従来の舞台にはない工夫で新規客を集めます。
それぞれの顧客に向けたアプローチが、コンテンツの多様化とIP継続に繋がる事例をおうかがいします。
1993年バンダイビジュアル株式会社（現：株式会社バンダイナムコフィルムワークス）に入社。
アニメパッケージ及びテレビ・OVA・映画などの作品のプロモーションやプロデュースを担当。
プロデュースとして「機動戦士ガンダムUC」「セイクリッドセブン」「八犬伝 -東方八犬異聞-」「カーニヴァル」などの作品に参加。
2009年より男性声優によるエンターテインメントレーベルKiramuneの立ち上げを担当し、以降所属メンバーやレーベル全般のプロデュースを担当している。
2001年株式会社サンライズ（現：株式会社バンダイナムコフィルムワークス）に入社。
アニメーションの現場で制作進行、設定制作などを経て、企画営業部門でガンダムシリーズ作品を中心に担当を続ける。
作品の企画プロデューサーとして、ＴＶアニメ『ガンダムビルドファイターズ』、劇場版アニメ『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』、舞台『機動戦士ガンダム00』、実写『ガンダムビルドリアル』を担当。
また2009年「18mの実物大ガンダム立像プロジェクト」プロデューサーを経て、2020年「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA」（実物大ガンダムを動かすプロジェクト）で企画プロデューサーを務めている。
＜IMART2024 セッション選定メンバー＞
1992年『アニメージュ』でライターデビュー、94年に初著書『声優になりたいあなたへ』を刊行、日本初の声優誌創刊に協力。『Newtype』で『新世紀エヴァンゲリオン』を担当するなど、90年代からアニメ誌・カルチャー誌で記者を続ける。一方で「アニメビジネス」と「ファン文化」に関心を持ち、コンテンツ提供側がファンに届ける手法を追う。
連載や主な執筆媒体に『日経ビジネスオンライン』『ASCII.jp』『朝日新聞』『Business Insider Japan』『日経COMEMO』など。『週刊東洋経済（23年5/27号）』「アニメ」特集では「グッズの海外進出」取材記事を担当。
近年は、1970年代から現在に至る「女性アニメファンの流行と歴史」を追う。
東京工芸大学
